テレビや映画で活躍する有名俳優さんを見て、「きっとすごいお金を稼いでるんだろうな」と思ったこと、ありませんか?
でも実は、世の中には“売れない俳優”さんもたくさんいます。
そんな人たちがどれくらい稼いで、どんな生活をしているのか、気になりませんか?
正直なところ、売れない俳優の年収は10万円にも満たないことがあるほど厳しい世界です。
年収100万円でも、まだまだ「稼いでいるほう」なんて声も聞こえてきます。
今回の記事では、そんな厳しい売れない俳優さんたちのリアルな年収事情や生活ぶりを、できるだけわかりやすくお伝えします。
ちょっとシビアな現実も出てきますが、最後までお付き合いください!
売れない俳優の年収とは?
売れない俳優の年収の実態
まず、売れない俳優さんの年収は、だいたい100万円以下が多いとされています。
むしろ100万円台にいくと「お、結構がんばってるね」と言われることもあるくらいです。
もちろん、しっかりした役を獲得できなければ、年収が10万円程度なんてことも珍しくありません。
出演料の目安
役割 | 報酬範囲 |
---|---|
エキストラ・端役 | 1日あたり 5,000円〜15,000円 |
小規模舞台 | 1公演 2万円〜5万円 |
ドラマの1話限りの出演 | 3万円〜10万円程度 |
小劇場など小さい規模の舞台だと、ギャラどころかチケットノルマが必要な場合もあります。
また多くの場合が、お客さんを動員した(チケットを売った)数によるキャッシュバックがギャラになるケースも非常に多いです。

映像の仕事の場合も、もちろん様々なケースがありますが、たとえば1日撮影に行ってギャラが2万円だったとします。
それを年間、何回撮影に行ってますか?という話をすれば、ほとんど稼げていないことがわかります。
売れていない俳優さんで、年間に100日も撮影に行っている人はほとんどいませんし、50日以下という人がほとんどです。
もしドラマや映画、舞台のオーディションに受からなければ、収入はゼロになることもあります。
もちろん、出演する仕事の量や役柄によって変わりますが、「売れない俳優」の多くがアルバイトで生活費を稼ぎながら、俳優としての夢を追いかけているのが現状です。
イケメンなのに売れない俳優の苦悩
「顔がカッコいいのに、なぜ売れないの?」と思う方もいるかもしれません。
でもイケメン=仕事がくる、とは限りません。
演技力やキャラクターの幅、それに運やコネも関係してくるのが、この世界の難しいところです。
イケメンでも、ちょっと役柄が合わないだけでオーディションに落ちることは普通にあります。
売れない俳優さんの中には、モデル出身の人や、元アイドルみたいにビジュアル的にかなり魅力的な人も多いです。
それでもチャンスをつかむのは一握り。
思った以上に厳しいんですよね。
脇役俳優の年収事情
華やかな主演俳優の影で支えているのが脇役俳優さんたち。
実は脇役のギャラは、1本あたり数万円~十数万円が相場と言われています。
1話限りのドラマ出演なら3万円~10万円くらいという情報もあります。
しかも、その出演機会が定期的に回ってくるわけではないので、結果的に年収はかなり低くなりがちです。
ただし、脇役といえども、「名脇役」と言われるような、いろんな作品に出ずっぱりな俳優さんは大きく稼いでいる場合もあります。
俳優の年収を大きく左右するのは、役柄の重要度もありますが、コンスタントに続けて仕事があるか、ということが一番大きな要素です。
ただ、いつブレイクするかはわからないので、長い間アルバイトを続けるのが当たり前。
知名度が急激に上がらない限り、大きく年収が増えることは難しい現実があります。
売れない俳優の生活とその末路

売れない俳優の生活費はどれくらい?
売れない俳優さんの中には、やはりアルバイトを掛け持ちしている人が多いです。
コンビニ店員、カフェの店員、居酒屋のホールスタッフ、はたまたレンタルショップの店員やモデルの仕事など……いろいろななアルバイトをしながら、なんとか家賃や食費を捻出しているのが現状です。
特に都内で一人暮らしとなると、家賃だけでもかなり大変。
東京で活動する人は、家賃を抑えるために友人とルームシェアしたり、シェアハウスに住んでいる人も珍しくありません。
舞台やドラマの仕事でやっと数万円の収入があっても、家賃と光熱費を払ったらすぐ消えてしまうなんてこともよくある話なんです。
そんな状況でもオーディションに通うために交通費やレッスン代も必要なので、厳しいやりくりをしながら暮らしている人も多いです。
悲惨な生活を送る俳優たち
中には、売れなさすぎて実家に戻ったり、友人の家に居候したりする俳優さんもいます。
売れない俳優のなかには、「電気・ガスを止められてしまった」「家賃を払えず退去勧告が届いた」なんて悲惨な話もあります。
そもそも、オーディションやレッスンに時間を割かなければいけないので、フルタイムで働きづらいのが原因のひとつです。
また、精神的なプレッシャーも大きいです。

周りの俳優仲間が少しずつ役をつかんでいく中、自分だけ仕事が来ないとなれば、焦りも募りますよね。
メンタルが落ち込んで、アルバイトすら行けなくなる人もいるのが現状です。
それでも「いつか絶対に夢を叶える!」という気持ちがあるからこそ、頑張っているんですね。
女優の年収事情と比較
女優さんも俳優さんと同じく、仕事の不安定さは変わりありません。
ただ、女性向けの作品や女性タレントとしての仕事が多いなど、男性よりも仕事の幅が広い傾向はあります。
その結果、売れない俳優よりもわずかにチャンスがある…という声も一部で聞かれます。
もちろん、それでも多くの女優さんがアルバイトをしながら活動を続けているのが現実。
舞台・ドラマ・映画・CM・イベント出演など、どれだけ仕事を獲得できるかによって年収は大きく差がつきます。
まとめ:売れない俳優の年収事情を振り返る
売れない俳優の年収と生活の現実
売れない俳優の世界は、とにかく厳しいです。
売れないうちは年収が10万円に届かないことも当たり前。
アルバイトをしながらオーディションを受け続け、たまに舞台やドラマに出演できても、事務所へのマネージメント料や生活費であっという間にお金は消えてしまう…。
それでも好きなことを仕事にしたい、人前に立ちたいといった強い情熱があるからこそ、多くの人が俳優を目指し続けています。

結局のところ、俳優で食べていくには知名度を上げることが一番の近道です。
SNSでファンを増やしたり、話題になるような企画に積極的に参加したり、いろんな方法を試しながらチャンスをつかもうと努力を重ねています。
夢を追うことは素晴らしいですが、その裏にはこうした厳しい年収事情や、悲惨な生活を余儀なくされる現実もあります。
でも、一度売れ始めれば、ドラマや映画、CMなどで収入が一気に増えるチャンスもあります。
近年では、自主映画などで注目されて、それまで無名だった俳優さんが一気に名の知れた俳優さんになることも多くなってきました。
つまり売れない俳優さんたちは、そんな“一発逆転”を信じてがんばっているのです。
もしあなたが「俳優になりたい」という夢を持っているなら、こうした現実を知った上で挑戦してみてください。
この記事が、あなたの一歩を後押しできたらうれしいです!